備の人員は一般的に300~800名、本陣備の場合は1500名前後であるが、これらは大名の石高、戦時における戦闘要員、後方要員双方の動員、各備の任務により増減する。因みに石高一万石の領主を大名とする一つの基準は、備を一つでも編成できる事にある。
飲料水・教材関連ショップチャンネル全国情報ガイド
通信教育・生涯学習関連教育学びサイト
キャンプ場・ホテル関連観光タウンナビ
しみ取り・エステ関連コスメグッツ検索エンジン
金融・キャッシング関連ビジネスワールド情報
実益・生活関連生活・暮し情報
リフレクソロジー・薄毛関連女性の健康COM
墓地・ペット関連プライムショッピング全国情報ガイド
学習・資格関連教育ジャンプ紹介
旅館・旅館関連国内 宿泊ナビ
次に、基本的な備の構成を示す(江戸中期)。なお、ここに示す順序・内訳は12万5千石の石高を有する大名、前橋藩酒井雅楽頭家が持つ九つの備の内、本多民部左衛門備の行軍中におけるそれを示す(高木昭作 1990)。
旗組
旗持ち・纏馬印ともいう。備の証である大旗(幟旗、軍旗)とそれを率いる士大将の旗印、大馬印を持つ旗持足軽と馬印持足軽を旗奉行(侍)が率いる。
備の位置を内外に示し、武威を誇示する。戦闘には参加しないが名誉な職である。
内訳…侍2人、奉公人5人、足軽16人、中間5人、人夫4人、口取1人(計33人) 乗馬1頭、駄馬1頭(計2頭)
鉄砲組
鉄砲足軽と鉄砲足軽小頭(以上足軽)を鉄砲組頭(侍)が指揮する。他に鉄砲組荷駄(人夫)がおり、合戦の緒戦において射撃戦を行う。
当初は数も少なく弓足軽と同じ組に属していたが、時代を経るごとにその数は増大して行き、江戸時代には一つの備に二組の鉄砲組が配される様になり、足軽の主力となる。
内訳 鉄砲組1…侍1人、奉公人5人、足軽36人、人夫11人、口取2人(計55人) 乗馬1頭、駄馬2頭(計3頭)
鉄砲組2…侍1人、奉公人4人、足軽36人、人夫11人、口取2人(計54人) 乗馬1頭、駄馬2頭(計3頭)
長柄組
長柄は槍、鑓とも書く。長柄足軽と長柄足軽小頭(以上足軽)を長柄奉行(侍)が指揮する。他に長柄組荷駄(人夫)がいる。
当初は足軽の主力であり、前線において長槍(当初は長さ二間、その後二間半から三間へと至る)を用いて足軽同士で突き、叩き合う攻撃任務を担っていたが、後に鉄砲の質・量双方の増加により主力を鉄砲に譲り、鉄砲隊や士大将の護衛といった防御任務へと転換した。
長柄足軽は他の足軽と較べても戦時における動員が多い。このため太平の世になると槍足軽は真っ先に暇を出され、残った者達もその身分は大抵、郷士・奉公人格であった。
内訳…侍1人、奉公人2人、足軽30人、人夫3人、口取2人(計38人) 乗馬1頭、駄馬2頭(計3頭)
騎馬隊
騎馬武者とその武家奉公人を基本単位として構成される備の突破戦力。200~300石位の知行を持つ平侍が隊士となり、1000石級の大身が組頭(番頭、物頭ともいう)を務めるが、士大将も兼任することがある。
また本陣備の場合、大名を護衛する騎馬隊は馬廻と呼ばれ、騎馬隊の中でも最精鋭の部隊であった。
騎馬隊の任務は足軽隊の戦闘で手薄になった箇所への突撃・突破とそれに対する逆襲である。そのため、騎馬のまま突撃したり、下馬して武家奉公人と共に徒で突き進むといった状況に応じた行動を採る。
装備は槍が主であるが、他にも弓や鉄砲などを奉公人に持たせる事で様々な武器を扱った。
内訳…侍22人、奉公人58人(計80人) 乗馬22頭(計22頭)
軍監・目付
士大将の主より派遣され、戦功や軍律違反を報告するもの。ただ軍監・目付という場合は侍を監察対象としており、足軽・小者が対象の場合はそれぞれ歩行目付・小者目付と呼ばれる。
とかく、士大将などの指揮官にとっては五月蝿い存在ではあるが指揮統制上、必須の存在である。
内訳…侍3人、奉公人5人、口取1人(計9人) 乗馬2頭、駄馬1頭(計3頭)
太鼓・貝
備の各隊を進退するために用いられるもの。
太鼓・貝の他にも鐘や銅鑼などを用い、それぞれの行動に併せて別々の鳴物を鳴らした(鳴物の回数で区別するのは聞き間違いの恐れがあるので行われない)。
内訳…侍2人、人夫3人、口取1人(計6人) 駄馬1頭(計1頭)
士大将
備の指揮官。侍大将ともいう。
備が一つの時は大名自身、複数ある場合は本陣備は大名が、それ以外は大名の重臣(家老)がその任に就く(但し、抜擢人事により若手の侍が就く場合もある)。
自身の手勢以外に護衛任務の徒侍(自らの手勢の場合は近習と呼ばれる)、伝令を任務とする使番などがいる。自身の周りに常に小馬印を置き、士大将の位置と武威を示す。
士大将は主に数千石クラスの大身がなるため、彼を守る手勢は数多く備の予備兵力としての側面も持つ。
内訳…侍1人、奉公人27人、口取4人(計32人) 乗馬2頭、駄馬4頭(計6頭)
弓組
弓足軽と弓足軽小頭(以上足軽)を弓組頭(侍)が指揮する。他に弓組荷駄(人夫)がいる。
弓は鉄砲が広まるまで、投射兵器の主力であった。また、鉄砲が広まった後も天候に関係なく無音で射て、速射性に優れ安価である事、鉄砲と異なり弭槍(弓の先端に槍の穂を付け、緊急時に槍とするもの)で近距離でもある程度は対抗できるといった理由があるため、数を減らしながらも用いられ続けた[1]。
内訳…侍1人、奉公人4人、足軽19人、人夫5人、口取11人(計30人) 乗馬1頭、駄馬1頭(計2頭)
小荷駄
備の補給部隊。動員された駄馬と人夫(陣夫・夫丸ともいう)を荷宰料(足軽)、小荷駄奉行(侍)が管理する。
小荷駄の規模は遠征か防衛か、移動時・戦地における現地調達(収奪、買い上げ)の容易さ、動員兵力の規模、要員として動員される領民の状態など様々な要素を鑑みた結果、決定され編成される。
小荷駄奉行は平時において領国の代官を務めるものが就く事が多く、同時に移動時・戦地における物資の入手や管理、分配についても責任を負った。
内訳…侍1人、奉公人2人、足軽4人、人夫2人、口取8人(計17人) 乗馬1頭、駄馬8頭(計9頭)
※これ以前に編成された備の小荷駄は口取40人、駄馬40頭を数える。
合計…侍35人、奉公人112人、足軽141人、中間5人、人夫39人、口取22人(計354人) 乗馬32頭、駄馬22頭(計54頭)
※奉公人は侍に仕える武家奉公人、中間・人夫・口取は大名に仕える武家奉公人という位置付けになる。